ケニア、ジンバブエにて日周運動の撮影をしました(2025.6.16)
日付:2025年6月 場所:ケニア共和国・ナニュキ/ジンバブエ共和国・ヴィクトリアフォールズ
投稿者:花上和貴
活動の概要:
日周運動に関する教材収集のため、2週間にわたってアフリカにて撮影を行いました。
体調面でのトラブルや天候の影響もあり、最終目的地であるナミビアでの撮影は断念することとなりましたが、予定していた主要な観測は無事に終えることができました。
次の画像は、比較明合成によるタイムラプス画像の一部です。

赤道直下では、星は東の空から垂直に昇ってきます。今回、赤道観測地としてインドネシアなどのアジア地域も検討しましたが、四方が開けていて光害の少ない場所は赤道から数十キロ離れてしまうことが多く、妥協せず完全な緯度0度のナニュキを選定しました。

同じく赤道直下では、南北両方の空で星が半円状の軌跡を描きます。その形は、北半球で見る北の空と南の空の様子の“中間”のようです。こうした動きから、地球が球体であること、自転していることを改めて実感できます。

ジンバブエでは、これまで記録できていなかった南半球・西の空の軌跡を撮影することができました。アタカマ砂漠に比べてやや緯度は低いものの、星が地平線に対して斜めに沈んでいく様子が見てとれます。
今後の展望:
南半球および赤道直下でのタイムラプス撮影を終えたことで、今後は北半球での観測にも取り組む予定です。また、秋ごろを目標に、これまでに得られた映像や画像を教材として授業に活用できないか検討しています。教材研究も含め、引き続き準備を進めていきます。