これまでに撮影した日周運動のデータの編集を行いました (2025.5.19)

日付:2025年4月 場所:東京学芸大学

投稿者:花上和貴

活動の背景と概要:

日周運動に関する教材研究の一環として、これまで撮りためてきたタイムラプス映像を編集し、動画化しました。今回はその中から、比較明合成による写真をいくつかご紹介します。

以前ご紹介した、チリ・アタカマ砂漠で撮影した南の空です。北半球の北の空では、北極星が軌跡の中心に位置しますが、南半球の南の空にはそれが見られません。

同地点で撮影した北の空です。軌跡の様子が、北半球で見る南の空とよく似ていることがわかります。

オーストラリア・タスマニア州で撮影した南東の空です。南と東で星の動きが異なる様子がはっきりと観察できます。

今後の展望

2025年5月20日から約2週間、東アフリカおよび南部アフリカにて日周運動の撮影を行う予定です。赤道直下では、星は東の空から垂直に昇り、西の空に垂直に沈むという特徴的な動きを見せます。ケニアなどでは5月が大雨季にあたるため天候が懸念されますが、できる限り毎晩観測を行い、東西南北すべての方角の星の動きを記録したいと考えています。

また、これまで空白となっていた南半球「西の空」の軌跡についても、アタカマ砂漠と同緯度帯で撮影を試みる予定です。