観測システム開発のための金属工作 (2025.4.24)

2025年 5月19日

投稿者:中村朝陽

活動の背景

20cmシュミットカセグレン式望遠鏡は、観測システムとしてまだまだ発展の余地があります。

例えば「オートガイダー」「電動フォーカサー」などです。 

オートガイダーとは、「撮影用鏡筒とは別にガイド鏡を同架し、赤道儀の追尾にズレがあると補正するシステム」のことです。オートガイダーを取り付けることで、撮影している天体を長時間ズレなく取り続けることが可能です。 

電動フォーカサーとは、「鏡筒のフォーカサーに専用機器を取り付けることで、自動でフォーカスを合わせるシステム」のことです。電動フォーカサーを取り付けることで、ピント合わせが楽になり、しっかりピントの合った画像を撮ることができます。 

オートガイダーや電動フォーカサーは、市販の物を購入し取り付けます。しかし、購入しても20cmシュミカセに取り付ける箇所がないものや、規格があっていないものがあります。それらを取り付けるために、「金属工作」を行います。 

(アルミニウムをフライスで削っている) 

東京学芸大学自然科学棟には、工作機器が置いてある工作室があります。 

工作室にある機器を使い、金属の板を削り、ねじ穴をあけ、使えるように加工します。ねじ穴を開ける箇所などは、これまで授業で学修してきたベクトルや数列の知識を活用するときもあります。 

(作成したアルミニウムプレート) 

作成した金属部品を使うことで、オートガイダーや電動フォーカサーを取り付けることができました! 

(アルミニウムプレートを使ってオートガイダーを取り付け完了)