野辺山45m電波望遠鏡で惑星状星雲の観測を行いました
日付:2025年2月18日(火)~21日(木) 場所:国立天文台野辺山宇宙電波観測所 参加者:東京学芸大学土橋研究室 学生有志
投稿者:大磯 佳苗
活動の背景ねらいなど:
卒業研究に向け、野辺山45m電波望遠鏡で惑星状星雲の観測を行ってきました。
この惑星上星雲の電波観測は、大妻女子大学の下井倉ともみ先生(研究代表者)との共同研究の一環として行いました。
惑星状星雲とは、白色矮星などの高温星の周囲を取り巻く膨張電離ガスです。
土橋教授の主な研究領域は星の誕生ですが、惑星状星雲は星の一生の終わりに近い状態の天体で、土橋研究室にとっては新たな試みです。
(研究の詳細はいつか記事にします!)
当日の様子:

野辺山45m電波望遠鏡と朝日に照らされる八ヶ岳です。
観測中は室内から指令を出しますが、実際に動いているところを見ると感動もひとしおです。
当日は-17℃の時間帯もあり東京では味わえない寒さを体感しましたが、風はほとんどなく水蒸気分圧も低かったので、観測にはとても良い条件でした。
観測中は得られたデータを簡単にモニターで見ることができます。(受信機はForest、分光計はSAM45を使いました。)

観測の合間には、電波観測について学びながら、どの天体をどのようなスケジュールで観測するか、進捗や天候の様子を見ながら検討を繰り返しました。

今後に向けて:
憧れの野辺山45m電波望遠鏡で観測できて嬉しかったと同時に、今後の研究活動に向けて身の引き締まる思いでした。
観測所の方々にも大変良くしていただき、観測データも思い出も多く得られた充実した3日間となりました。
現在は観測データを用いて解析を進めています。良い研究になるよう頑張ります。