20cmシュミット・カセグレン式望遠鏡の紹介 (2025.4.30)
投稿者:中村朝陽
活動の背景・ねらい
東京学芸大学の中央1号館屋上には直径6mの天文ドームがあり、その内部には、天文学の教育研究活動に利用する口径40cmの光学望遠鏡が設置されています。本学の天文学研究室は、教育研究のための天体観測を主に口径40cm光学望遠鏡で行っています。
しかし、東京の夜空は明るく、輝度の低い天体や高度の低い天体を撮影する際に影響がでてきてしまいます。そこで土橋研究室では、山や離島に持ち出すことができる可搬式の大口径望遠鏡の観測システムの開発を進めています。
下の写真がそれで、「口径20cmシュミット・カセグレン式望遠鏡」です。

野辺山への運搬の様子
20cmシュミットカセグレン式望遠鏡は、鏡筒を担いで運ぶことが可能です。また、鏡筒を載せる赤道儀や三脚も担いで運ぶことができます。

観測中の様子

今後に向けて
20cmシュミットカセグレン式望遠鏡に「オートガイド鏡」や「電動フォーカサー」などを取り付け、分光器による分光観測や、教材作成も行えるような観測システムにレベルアップしていきたいと思います。