星は暗黒星雲(星間分子雲)の中で誕生します。太陽も地球も大昔どこかの暗黒星雲の中で生まれました。 おうし座やオリオン座にある暗黒星雲では、今まさに生まれようとしている太陽のような星が数多く見つかっています。 暗黒星雲はどのような(物理)状態にあるのか?その中でどのように星が生まれるのか?また、どのくらいの大きさ(重さ)の星がいくつ生まれるのか?疑問はつきません。 現在、私はこのような疑問の答えを探すため、暗黒星雲とその内部での星の誕生について主に研究を行っています。 研究には主に野辺山宇宙電波観測所にある電波望遠鏡や、人工衛星による赤外線のデータ、さらには大昔(といっても数十年前ですが)に撮影された光学写真まで使います。 また、学術研究で得られた成果を、理科教育に応用する教育研究活動も行っています。